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白川千尋と駆け抜けた175km~パレちゃレ!2ファイナル自転車チャレンジ~(管理人の自由帳19)

◇Palette Parade

2023年2月9日(木)冬の寒さが冴ゆる快晴の空の下、港町神戸で私はその始まりの時を待っていた。それは 『パレちゃレ!2ファイナル』の課題として出された『広島から東京まで約1000kmの道のりをメンバー6人で力を合わせて走破せよ!』

7日には葵うたが「三景園〜岡山城」8日には森月音羽が「岡山城〜メリケンパーク」を完走し、そして本日9日は前半戦のラストとして白川千尋(愛称:ちぃちゃん)が「メリケンパーク~鈴鹿サーキット」までの道のりを走ることとなっていた。

初めての方ために説明すると今回の記事で取り上げるPalette Parade(通称:パレパレ)は真っ白なキャンバスの妹分として結成され2021年9月にデビューしたアイドルグループ。

悩みや迷いを抱えながらも懸命に生きる者が前に進んで行く、そんな人間の美しさや強さを体現するパレパレは、奇跡のシンデレラガール比嘉ゆめの、抜群の歌唱力で魂のパフォーマンスを繰り出す葵うた、唯一無二の存在感で彩りを加える緋本はぐみ、大人の美しさと儚さを表現する中野小陽、優しさと癒しでグループの空気を司る森月音羽といった個性豊かなメンバーを擁し、現在のライブアイドルシーンで最も勢いのあるグループのひとつ。

本日の主役となる白川千尋はグループの最年少。その明るさといつでも前向きな頑張りぶりで誰からも愛されるヒロイン的な存在の彼女は、パレパレのコンセプトの核をなす中心メンバーだ。

スタート予定時刻の9時が迫り、スタッフの伴走車がメリケンパークに到着した。本日は3日目ということもあってか手慣れた様子で荷台から自転車を降ろし、配信のセッティングなどの必要な作業を手際よく進めるスタッフさんの様子が見える。

準備の邪魔にならぬよう離れた場所で海を眺めながらスタート時刻を待っていると、どこからともなく一際にぎやかな声が聞こえてくる。振り返ると白川千尋が準備を始めていた。

今日のルートはパレパレの自転車チャレンジの中でも最も距離が長く、そして高低差も激しく困難が予想される道のり。しかしながら、そんなことを微塵も感じさせない様子で彼女は明るく元気に、親しみを感じさせながらも礼儀正しく、いつもと変わらない様子でスタッフさんと談笑を行っている。

ツイッターにてスタート地点が告知されたこともあり、タイミングを見計らって開始を待つ彼女のもとへと近づいてみる。こちらが声をかけるのと時を同じくして彼女は私の存在に気づき、少し驚いた表情で「しんさん」と名前を呼んでくれた。

私は愛媛という地方に住んでいること、そして主現場は白キャンということもありパレパレのライブに赴いたのはそれほど多くはない。そんな中途半端な立ち位置のファンであるのだが、彼女はいつも応援してくれている事への感謝を伝えてくれる。

私は一般的には歓迎されることの少ないおじさんヲタクであるのだが、誰に対しても誠実な彼女には感服するばかり。そんな彼女の人柄に多くの人が惹かれてしまうのは自然の理であろう。

それを証明するかのように関東から遠く離れた神戸の地ではあるにも関わらず、彼女のスタートを見届けようとたくさんのファンが集う。

仕事の始業前に駆け付けた者、東京から駆け付け電車で追いかける者、レンタサイクルを借りて自転車で追いかける者、そして車で愛媛から駆け付けた私。

本チャレンジには走行中ミッションをこなすとお助けポイントが貰える企画があり、そのひとつとして「フォロワーに声をかけてもらう」というのがあったのだが、スタートの時点で5人をゆうに超えるファンが駆け付けたため開始早々に20ポイントを獲得することとなった。

スタートを待っていると昨日に自らの出番を終えた森月音羽(愛称:音ちゃん)の姿が見える。音ちゃんは昨日に長距離を走ったとは思えないほどの元気さで、なわとびで二重跳びやハヤブサ跳びを続々と繰り出している。

音ちゃんに”昨日の今日で体のほうは大丈夫なの?”と声をかけると「もうホントにヤバイんです」と笑顔で答え、その後もなわとびを元気もりもりに繰り返していた。そんな音ちゃんは本日の白川の行程に最後までついていくこととなる。

スタート時間となり配信が開始された。音ちゃんはインタビューを受ける白川の横でなわとびを続けており、その空を切る音がお茶の間に届けられている様子は現地で見ているとかなりシュール。

白川は本日の意気込みについて語り出発の準備に備える。スタートを前に駆け付けてくれた方々に挨拶をするためにファンが待っている場所に彼女は駆け足で近づいていき、ひとりひとりに丁寧に感謝の気持ちを述べると共に記念撮影を行う。

全員との挨拶を済ませると彼女はファンに見守られながら、神戸の街の中へと自転車で駆けていった。

私も自らの車に乗り込んで次のチェックポイントを目指す。移動中の車内では配信の音声を流していたのだが、彼女は自転車で走っているにも関わらず見ているファンを楽しませようとずっとトークを繰り広げる。

大変なミッションの中においても遊び心を忘れないそんな白川の様子は、彼女の天性のヒロイン気質のなせるもの。市街地の渋滞も気にならないくらいの楽しい気持ちで私は一つ目のチェックポイントへの道のりを運転して行った。

チェックポイント①は『セブンイレブン尼崎常光寺3丁目店』。そこではスタート地点に駆け付けたファンに加えて地元関西のパレパレファンが彼女を応援しようと何人も駆け付けていた。

2時間以上走った疲労は少なからずあるはずなのに、彼女は満面の笑顔を携えながら第1チェックポイントでもスタート地点と同じく駆け付けたファンひとりひとりに丁寧に感謝の気持ちを述べると共に記念撮影を行う。

チェックポイントでのミッションの中野小陽クイズも難なくクリアし、お助けポイントを順調に積み重ね彼女は次の目的地へと元気に旅立っていった。

スタート地点から自転車で走ってきたファンの方のひとりは当初山科駅まで向かうつもりであったそうだが、距離の長さとママチャリで進むことに限界を感じ自転車で追いかけることを断念。ここからは私の車に同乗して先に進むこととなった。

余談ではあるのだがこのファンの方とはTwitter上では知っていたものの、直接話すのは今回が初めて。年も倍近く離れていたのだが、とても良くしていただいた。その他のファンの方とも初対面の方が多かったのだがお会いした皆さんと快くお話しさせていただき、パレパレのファンの温かさを感じることとなった。

チェックポイント②の『島本駅』までは渋滞が酷い市街地を通過することもあって高速道路を使用することに。しかしながら、高速に乗っても一時間近くかかる長い道のりは白川を苦しめることとなる。

琵琶湖から大阪湾までは淀川という有名な川が流れている。今回のチェックポイントまでのルートはその淀川を上っていくルート。しかしながら、川沿いを北上していくということは即ち坂道を登っていくということ。向かい風が吹き付けるバッドコンディションも重なって彼女の体力はじわじわと奪われ、思うように進めない。

途中に走行中ミッションで観光名所『伊丹空港』での撮影で遠回りしたこともあって、チェックポイント②の『島本駅』への到着は予定時刻より2時間近く超過しての到着となった。誰もおらず、景色も変わらない河川敷を進んできた彼女がチェックポイントで待つファンを見て「人間がいる!」と叫んだのには同意するしかない状況であった。

島本駅では前日の森月音羽の応援に駆け付けたファン、そして名古屋からやってきたファンなども加わりフォロワーからの声掛けミッションは第2チェックポイントで早々に完全クリアしお助けポイントを積み重ねる。

昼食の予定時刻もとうに過ぎ、朝からずっと走り続けて疲労は相当のものなのに彼女はそれでも いつもと変わらない明るさと笑顔でファンに感謝を伝えている。

このチェックポイントでの『ジェスチャーゲーム』のミッションもクリアしポイントもたまったことから、彼女は体力の回復のためにここでお助けカードの車40分を使用。

しかしながら市街地の混雑もありなかなか思うようには進まず、チェックポイント③『山科駅』に向けて京都の難所である九条山の過酷な峠を越えることとなった。

峠を越えた後は目的地を前に走行中ミッションの『ご当地アイテムゲット』にて仙太郎 山科店で和菓子を購入。和菓子が好物の彼女にとって、気力が回復する瞬間となった。

その頃、時を同じくして山科駅でスーツケースをもってうろうろしているイケメンを発見。ふと目が合うと青木プロデューサーであることに気付き少し会話を交わす。

忙しそうにスタッフと連絡を取って調整を図っており、またメンバーに食べさせるご飯を自ら購入して準備するなど、今回の企画を成功させようと裏側で一生懸命に動いていることを知る。

チェックポイント③『山科駅』では身動きのしやすい夕方の時間帯に到着したこともあって、今まで以上に多くのファンが応援に駆け付けていた。

白川千尋にとっては初めての訪れた京都ということであったが、時間が相当押していたためゆっくりとする暇はなし。ここでもお助けカードの車を使用したこともあり、休憩もそこそこに移動中の社内で昼食をとりながら彼女は旅立っていった。

当初、私は自身の生まれ育った京都の街を走る彼女を見届け、その後は実家に立ち寄る予定としていた。しかしながら、朝から彼女の姿を追いかけていた私にはもはや最後まで共に駆け抜けるという選択肢以外は無くなっていた。

勿論ついて行った所で何か出来る訳ではない。だが、最後まで走り抜ける姿を見届けたい。彼女のひたむきな頑張りは私の心を動かしていた。

先に進むにあたって、私はここで一度食事をとることとした。暖かかなラーメンを一口啜るごとに冷えた身体に熱が戻ると同時に、朝から移動し続けた疲労が押し寄せてくる。

自動車で移動していた私であったが長旅はやはり身体に堪える。ましてや寒空の下でずっと自転車をこぎ続けてきた白川の疲労度は想像を絶するものがあった。

山科駅の後は観光名所『近江大橋』での撮影ミッションを終え次のチェックポイントへ向かう彼女であったが、夜の帳が下りた旅路を進む中で次第に口数が少なくなる。無理もない、彼女はもう10時間以上も走り続けているのだ。

チェックポイント④『ローソン湖南吉永店』に到着したとき、出迎えたファンには「ありがとう」と変わらない笑顔を振りまいたものの、青木プロデューサーには「泣きそうになった。つらい。怖い」と隠し切れない本心を吐露している。

後半に差し掛かったとはいえ、行程はまだ残すところ50kmもありこの先には最大の難所である鈴鹿峠も控えるといった厳しい状況。ゴールするためにはここでのミッションをクリアすることは絶対条件だ。

そんな中で出されたのは『Twitterチャレンジ』のミッション。15分以内に250リプライを獲得しないといけない難しい課題だ。そんな白川の状況をみて、助け船をだしたのは他でもない白キャンの橋本美桜だ。

先輩として常日頃から白川を気にかけている橋本は彼女のミッションを応援をするためだけにSHOWROOMを行い自らのファンに協力を呼びかける。その様子をみた白川は歓喜の涙を流した。

橋本だけではなく、三浦菜々子、浜辺ゆりな、そして朝から配信を見守っているパレパレメンバーも続々と応援のリプを送る。厳しいと思われた『Twitterチャレンジ』はあっという間に250リプを達成した。

さらにお助けポイントを積み重ねたい白川は歌唱ミッションを見事に成功させ、その後に最も難易度が高いと評判であった『地元の方にその土地の魅力を語ってもらい、2ショット撮影を行う」のミッションに取り掛かる。

市街地からかなり離れ、さらに夜も更けてきたことから辺りに人はまばら。時間もないため勝負は一度きり。誰しもが達成は困難と予想していたが、まさかの最初に話しかけた方が快く応じてくれるという奇跡が起きる。

それも配信トラブルでやり直しになったにもかかわらず、やり直しにまで応じてくれるというおまけつき。それは常日頃から優しく、明るく相手を尊重している彼女だからこそ成し遂げられたものであろう。

滋賀県のかなり郊外のほうに来ていたものの、このチェックポイントにも新たなファンが応援に駆け付けていた。そのうちの一人は名古屋側から自転車で峠を越えてやってきたという気合の入れよう。色々な方々との出会いもこのチャレンジの醍醐味のひとつだ。

やがて最後のチェックポイント⑤『セブンイレブン土山中学』に到着する。難所の鈴鹿峠が迫った地点ということもあり、あたりには外灯もなく建物もまばらだ。

先ほどのチェックポイントで獲得したお助けポイントを使用してこの先の鈴鹿峠は車で通過することとなった。

ミッション自体については一切の忖度なしのガチンコであったものの、青木プロデューサーがポイントの使い方については細やかに助言を行うと共に優しい言葉をかけ心情面でのケアを行う。

体力的にもギリギリの状況下で危険な個所で追い詰め過ぎない配慮。過酷なチャレンジであるものの、万全のバックアップがあるからこそファンとしては心配することなく企画を楽しめた。

峠を越えると街の明かりが戻ってきた。スタートから13時間が経過。ゴールまではあと少しだ。白川は最後の力を振り絞ってペダルを漕ぐ。そして配信の画面を通じて支えてくれた人々への感謝の言葉を紡ぐ。そんな彼女の表情にはいつしか笑顔が戻っていた。

スタートから13時間50分、距離にして175km。昨日とは逆に森月音羽に見守られ白川はゴールの鈴鹿サーキットに到着した。その場にいる誰しもがやりきった彼女に最大限の祝福を捧げる。

こうしてパレちゃレ!2ファイナル『広島から東京まで約1,000kmの道のりをメンバー6人で力を合わせて走破せよ!』の前半戦は幕を閉じた。

過酷な道程、寒さと疲労で立っているのも辛いはずなのに、配信の終了後に白川は最後まで見守ってついてきたファンに対して丁寧に感謝を伝える。人間、限界状態では自らの隠し切れない素が出てしまうるものだ、そしてチャレンジを終えて限界状態の彼女の素は謙虚で明るく優しいいつもと同じ姿であった。

私が今回、現地に駆け付けたのは、いつも日々のエネルギーをくれる彼女に対して何かの恩返しをしたいと言う気持ちからであった。しかしながら終わってみると、明るく前向きに頑張る彼女のひたむきな姿に勇気をもらうと共に、人として大切な事を教わったような気がした。

改めて白川千尋という素晴らしいアイドルに出会えたこと、そして忘れられない思い出をくれたことにありがとうの気持ちを伝えたい。

そして明日21日からはいよいよ自転車企画の後半戦がスタートする。どんなドラマが待っているのか、こちらも最後まで見守っていきたいところだ。

最後になってしまったのだが、本稿の締めくくりにこのたびの自転車チャレンジにて見えないところで支え、楽しい時間を提供してくれるスタッフの方々に敬意を示すと共に感謝を述べ、本記事の筆を置きたいと思う。

白川千尋 到着時コメント
無事に生きて帰れてよかったです。現地に来てくれたかたも、ツイッターとかSNSでずっと応援してくれて本当にありがとうございました。途中、正直心が折れかけてしまったけれど、最初から最後までみんなのパワーのおかげでここまで無事に帰ることが出来ました。今日は本当にありがとうございました。

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